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『シングルっていいかも 女ひとりで想うこと』
岸本葉子編 光文社 知恵の森文庫 2006年6月
エッセイストの岸本葉子編による、女性シングルをテーマにした
アンソロジーです。
芸人から心理学者、脚本家や小説家のエッセイに漫画家のマンガも
混じり、こころ楽しく読ませてもらいました。
軽く読めるとはいえ、読後は「女の人生」というものを想わずには
いられなくなる一冊です。
個人的には、久しぶりに森茉莉の文章を読み、人生の質というものを
あらためて考えさせられました。
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『「ひとりの老後」はこわくない』
海竜社 松原惇子 2007年12月
最近、出版ラッシュが続いている「シングルの老後」の本です。
シングル女性の会を10年続けているだけあって、著者自身や
会員の経験を生かしたアドバイスは、とても実用的。
特に、新しい情報として「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」については、
非常に参考になりました。
「終の住処」の選択肢のひとつとして注目できそうです。
※高専賃とは、普段の生活は問題ないものの、万一倒れたときなどに
不安を持つひとり暮らしの高齢者や高齢夫婦が安心して暮らせる、
緊急時対応サービスのついたバリアフリーの賃貸住宅のこと。
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『独身(シングル)をしなやかに生きる心理学』
講談社 1998年10月 ハビエル・アマドール、
ジュディス・キールスキー著 冨田香里訳
前書きによると、この本の中心となるテーマは
「幸せなシングル生活を送ること」。
いわく、結婚への社会的プレッシャーである、時代遅れの
「社会的結婚シナリオ」によって、シングルたちはいわれのない
罪悪感をもって生活している。
そんな「社会的結婚シナリオ」の呪縛に気づき、真に自らの望むべき
人生を手に入れよう、ということのようです。
そのため、自らを探るワークや、自分や周りの人たちがどのくらい
「社会的結婚シナリオ」に影響されているかを知るための質問群
などが載っており、自分自身を見つめなおすきっかけにもなりそうです。
また、いろいろなシングルの具体例も多く述べられていて、興味深く
読みました。
著者のふたりは心理学者であるとともに、開業もしているセラピスト。
シングルというものを心理学的な切り口でとらえていて、新鮮でした。
さらに、シングルだけではなく、誰にとってもより良い人生を生きる
ための心理学的処方箋のような感じもしました。
最近、なんとなく生きづらい様な気がするあなたにオススメです。
最後に「あとがき」よりちょっと引用しておきます。
・・・・・・・・
可能性に向かってオープンでいること。
価値のあるライフスタイルはたったひとつしかない、などと
思い込まないことだ。
両親の世代では夢にも見なかったような選択肢が、今のシングル男女
には与えられている。
危険を冒す用意があるならば、あなた独自のビジョンを満足させる
ようなライフスタイルを創り上げることができる。
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『シングル―自立する女たちと王子様幻想』
ジャン=クロード・コフマン著 藤本佳子他訳 昭和堂 2006年1月
フランスのマリ・クレール誌が「シングル女性の証言」という
特集記事を載せた後に寄せられた300通の手紙を分析し、
社会学視点で書かれた本。
しばらく置きっぱなしにしてありましたが、年末にやっと手に取り
読みはじめました。^_^;
多くの女性からの手紙に、シングルであることのメリット・デメリット、
一人でいることの寂しさなどが記され、自分らしい生き方を探し、苦しみ
ながらも妥協しない女性の姿が浮かび上がります。
そしてまた、シングルは個々の問題であると同時に、実は「個人」を
尊重する時代の大きな潮流の現われでもあるということ。
だからこそ自分自身であり続けながら生活の中にパートナーを加える
ことができることができると考えることは、強い「幻想」のひとつだと
言います。
正直なところ社会学の基礎知識もない私には、論文の翻訳は読みにく
かったです。
値段から考えても(2400円)どちらかというと研究書。
あまり一般向けでは無いようですね。
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『老後がこわい』
香山リカ 講談社現代新書 2006年7月
はからずも、『おひとりさまの老後』『恐くないシングルの老後』
そしてこの本と、シングルの老後問題に関する書籍を3冊続けて
ご紹介することになりました。
最近になってこういう本が次々に出版されているということは、
とりもなおさず今後、単身世帯がどんどん増加するという現実を
映しているということなのでしょうね。
著者は精神科医の香山リカ氏。
この人、私よりも年下だとずっと思っていたのですが、実は
同年生まれということがわかり、急に親近感が湧いてきました。(^^ゞ
この本が興味深いのは、自分の老後よりも先に、「親の死」と
「ペットの死」を取り上げているところ。
精神科医らしく、そういうときの喪失感をどう乗り越えるかという
ことにも多くのページを割いており、まだまだ遠い(と感じられる)
自分の老後問題に先立つ問題として、注意を喚起してくれています。
あとがきでは、『「老後問題」を考えようとすると、「心理的抵抗」
という無意識の防衛反応が生じ、思考をストップさせてしまうようなのだ』
『私は本当は自分の老後問題について「考えられない」のではなくて、
やはり「考えたくない」のではないか、ということに気づいた。これが
「心理的抵抗」だ。』と述べています。
こうした、ちょっといやなこと、心配なこと気が滅入りそうなことを
考えたくないというのは、私たちにもよくあることですね。
しかし、目をそらしていれば、それが自然に無くなってしまうというものは
それほど多くありません。
少しでも多くの情報を蓄え、いろいろな場合の選択肢を増やしておく、
といったことも、これからますます重要になるでしょう。
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『おひとりさまの老後』
上野千鶴子 法研 2007年7月
今年7月に発行されて、9月26日時点で19万部に達している
とのこと。だいぶ売れているようですね。
上野千鶴子氏のネームバリューもさることながら、こういった
情報が求められていた、ということなのでしょう。
とはいえ、私にとっては既知の情報が多く、読みやすくはありましたが
あまり新鮮味は感じませんでした。
欲をいえば、もう一歩踏み込んだ具体例が欲しいところ。
そんななかで、「これはおもしろい」と思ったのが、『トンチン年金』
の話。
どんなものかというと
同世代の者たちで掛け金を出し合って基金とし、その運用益を
生きている人だけで分ける年金。長生きをしている人ほど年金の
受給額は増え、最後の1人はその基金全体を受け取ることになる。
17世紀にイタリア人銀行家(医師という説もある)の
ロレンツォ・トンチが考案したことからこの名がついた。
日本でも1970年代に導入が提案されたが「自分の年金が増えることを
望んで、他人の不幸を願うことになるかもしれない」と反対が出て
実現しなかった。(YAHOO辞書より抜粋)
上野氏は、仲間内でやってみようかな、などと書いているけれど、
たしかにおもしろい仕組みかもしれません。
少し調べてみようかと思います。
あとがきに『不安とは、おそれの対象がなにか、よくわからない
ときに起きる感情だ。ひとつひとつ不安の原因をとりのぞいていけば
あれもこれも、自分で解決できることがらだとわかる。』とありますが
それは本当にその通り。
まずは、自らの内なる不安に向き合ってみないとなにも始まりません。
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『恐くないシングルの老後』
吉廣紀代子 朝日新聞社 2007年6月
著者の吉廣氏が今から20年前に、当時20代から50代までのシングル女性を取材した『非婚時代』の続編。
(この『非婚時代』現在は文庫本になっています。)
当時インタビューした女性のうち、再会できた何人かの人のその後の話と、
新たにインタビューをお願いした人を合わせ、50歳から78歳までの人に
取材しています。
20年前、話題の中心は仕事、恋愛や結婚、出産でしたが、年月が流れ、
現在の彼女たちが抱えているのは、老後の経済面や健康面での不安です。
とはいえ、まだまだ「女性は結婚するのが当然」という時代にシングルを
通してきた人たちですから、その精神的な強さは行間からも感じ取れますし、社会的な活動をしたり、起業したりと活動的で行動力も目を見張るものがあります。
そんな強さがあれば、「恐くない シングルの老後」になるのかもしれませんが、それ以降の世代である、私のような根性のない人間には、「恐くない」とはなかなか言いにくい言葉ですね。^_^;
へなへなな精神面を、なんとかカバーできるように、経済面と健康面について周到な準備が必要だわと、改めて感じさせられた一冊でした。
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『リッチウーマン
』
キム・キヨサキ著
白根美保子訳 筑摩書房 2007年7月
副題は 『人からああしろこうしろと言われるのは大嫌い!という
女性のための投資入門』。
あの『金持ち父さん貧乏父さん』を書いたロバート・キヨサキのパートナー
であるキム・キヨサキが書いた本です。
「家族や会社、政府に頼らずに、経済的に自立していたい」
という点は、やはりシングルのほうが切実な問題ですよね。
とはいえ、今現在はシングルでなくても、女性のほうが平均寿命が長い
ですし、また離婚率の増加により、いずれ単身生活を余儀なくされるで
あろう女性は今後ますます増える傾向にあります。
そうなった時に、自分で自分の経済力をコントロールできていなければ、
明るい将来は望めません。
この本には、いわゆる具体的な投資のノウハウは書いてありません。
どちらかといえば、今までいろいろな言いわけを駆使して投資に二の足を
踏んでいた女性たちに、投資の必要性を説き、動機付けをして、その背中を
押すためのものです。
他の金持ち父さんシリーズと同じく「お金」に対する考え方を変える一冊。
女性向け、ということもあり、他のシリーズよりは読みやすい感じです。
また、各章の始めに引用してあるいろいろな人の言葉も示唆に富んだものが多く、
※例えば、
《自分自身の財布を持たない限り、女性たちはいつまでたっても自立できない。》
とか
《お金では幸せは買えない。だが、お金は、あなたが不幸である間、
何不自由ない生活をさせてくれる。》などなど
それだけでもちょっと得した気分です。
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『みんな、どうして結婚してゆくのだろう 』
姫野カオルコ 集英社文庫 2000年11月
姫野カオルコという人の本を初めて読みました。
何も考えず、タイトルだけ見て「メルマガのネタになるかな」
と選びました。
たまに爆笑、たまにニヤニヤ笑い、たまに、これは言い過ぎ
なのでは…^_^;と思いながらも軽い感じで楽しく読み終えました。
読後感が、一種独特、というか不思議でした。
読んでいる時にはまったく思わなかったのに、読み終えてみると
この著者がすごい真面目な人に感じられたからです。
また、しばらく忘れていましたが、この本の中で彼女が書いて
いる「結婚というものに関する世間一般」に対する違和感等は、
確かに若い頃に私自身も感じていたものだと思い出しました。
もっと言うなら、女は結婚しなければならない、子どもを生まな
ければならない、良妻賢母でなければならないetc…といった
呪縛が、無意識にせよ子供の頃の自分の中にもあったことも
思い出させてくれたのです。
そういえば、著者と同じく、私も子供の頃の将来の夢に「お嫁さん」
なんていう選択肢は考えられなかったし…。(参考エッセイ)
電子レンジの伝説の項では、ちょっと切なくさえなってしまいました。
そしてなぜか、読み終えた後「おもしろうてやがて悲しき…」という
芭蕉の句を思い出しました。
この人の本、もう何冊か読んでみたいと思います。
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『冠婚葬祭のひみつ』
斎藤
美奈子 岩波新書 2006年5月刊
岩波新書とは思えない軽目の文章で、するりと読むことができました。
以前このコーナーでご紹介した『<非婚>のすすめ』にも、
結婚⇒標準世帯というスタイルは、国や企業が先導したものだ
という記述が見られましたが、この本ではもう一歩進んで、
結婚式のみならず葬儀の形態も生活様式の変化に合わせて、
結婚ビジネス及び葬儀ビジネス業者が作り上げてきたものだと
指摘しています。
結局、人はいざとなると、楽な方へ、つまりあれこれ考えなくて
も済む「世間並み」とか「お仕着せ」「人任せ」といった方向に
流れて行くようですね。
いまどきの結婚事情も解説されていて、ここしばらく結婚式に
出席していなくても、参列した時に驚かなくてすみそうです。
また、事実婚や住民票婚、結婚相手の親との養子縁組などにも
話が及んでいて、著者の目配りを感じさせます。
とはいえ、シングルに役立ちそうだと思ったのは結婚のことよりも
やはり第3章の葬儀からお墓についての項。
「人には迷惑をかけたくない」と強く思っている私たちにとっては、
この本の葬儀に関する具体的な情報は非常に参考になります。
また、自分の葬儀よりも、まず親のことが心配、という人も
多いかもしれませんね。
ともあれ、後学のためにご一読をオススメしておきます。
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『シングル−自由な女の尽きない魅力』
パトリツィア・グッチ 世界文化社 2006年7月刊
著者はイタリアの人。
あの有名なブランド「グッチ」の4代目なんだそうです。
カップル文化圏の欧米で、ポジティブにシングルを生きるというのは
私たちの想像以上に大変なことなのでしょうね。
内容は、周りに流されず自立して、自分の価値観を大切にしましょう
といった基本的なもの。
20代後半から30代前半くらいの、まだシングルという状態に
迷いのある若い世代に向けて書かれたものでしょう。
ベテランシングルには、ちょっと物足りないかもしれません。
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『<非婚>のすすめ』
森永卓郎 講談社現代新書
1997年1月刊
『年収300万円時代〜』で有名な経済アナリスト森永卓郎氏の本。
刊行が1997年とちょっと古く、少子化が少し問題になり始めた頃
のものです。
経済学的にみた結婚というものの解説書でしょうか。
人生設計の選択肢のひとつとして、家族から解放されたポジティブ
シングルライフ、というものを標榜しています。
(ご本人はご結婚されていますが…)
戦中の多産奨励と同じく、戦後の核家族化(いわゆる標準世帯)は、
企業が先導したものだという話や、結婚と税金の関係など、なかなか
興味深い内容でした。
あとがきで、
『シングルライフは安定生を放棄したライフスタイルである。
守るべき生涯の伴侶などいないのだから、明日のことを心配しても
意味がない。』と言い切り、ラテン系の生き方をお手本にするように
書いてありますが、個人的には「それはちょっといい過ぎじゃない?」
と感じますねぇ。^_^;
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『シングル・ブルー』
唯川恵 集英社文庫 2001年7月刊
1991年に刊行された単行本を加筆修正して文庫化したもの。
著者が20代後半のOL時代から感じ始めた、表面上はどんなに
楽しそうにしていても心の隅にある満たされない気持ち。
そんなブルーな気持ちについて語ったエッセイ。
発行年から見ると、もうすでにひと昔もふた昔も前なのですが、
内容を読むと、シングルの気持ち自体はそれほど変わっていないように
思えます。(とはいえ、私の周りには30歳前後のシングルの人は
最近いないので、実際のところはよくわかりませんが…)
つい先日、私自身が「老後の不安」について短文を書いたばかりなので、
この本の中のこんな文章に目がとまりました。
『将来の不安は、たぶんみんな平等なのです。結婚していようが、
やりがいのある仕事を持っていようが、これだけは誰もが抱いて
いるのでしょう。
なのに、やけに自分だけが不幸になりそうな気がして。
オートバイの講習に行ったとき聞いた話ですが、行きたくない
ところでも、そっちを見ていると、ついそっちに行ってしまうもの
なんだそうです。
これは車でも、自転車でも、スキーでも何でもそうみたいです。
だったら、あまり悲観的に考えるのはやめましょう。
そっちに自然と足が向いてしまうことになったら困りますから。
人生、「何とかなる」と太っ腹に生きる事も大切です。
太っ腹に生きた方が勝ちのような気もします。
悲観的に生きたからって、生き方が変わるわけじゃありません。
だったら、もっと肩の力を抜いて、楽しみながら生きる方を
選びませんか。』
「将来の不安」同様「ブルーな気持ち」は、シングルであろうと、
なかろうと、年齢にかかわらず、生きている限り、折に触れ出てくる
でしょう。
私は他のいろいろな感情と同様に、自分の人生の伴走者だと思って、
目を逸らすことなく付き合って行きたいと思っています。
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『 独身王子に聞け!
− 30代・40代独身男性のこだわり消費を読む』
牛窪恵 日本経済新聞社 2006年2月刊
以前、ご紹介した『男が知らない「おひとりさま」
マーケット』に続く
牛窪氏のシングルマーケティング本の第2弾。
今回は男性シングルをターゲットにしてます。
読み終えてまず感じたのは「男の人っていつまでも子供なのね〜」と
いうこと。
男性の場合、何をするにもまずはイメージが先に立つのですね。
女性たちは、きっともっと現実的な人が多いはず。
だからこそうまくいくのだ、と考えるべきか、だからミスマッチが
増えているのだと思うべきか?
取材数も多いし丁寧で、時代背景もよくわかり、読みやすいので、
マーケティング本というだけでなく、単なる読み物としても楽しめます。
今あなたに、ちょっと気になる
”独身王子 ”がいるのなら、彼の傾向をリサーチするためにも一読をおススメします。
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『その人、独身?』
酒井順子 講談社 2005年6月刊
ご存知、『負け犬の遠吠え』で一世を風靡した酒井順子氏のエッセイ集。
「その人、独身?」とは、30代独身女性が会話の中で言わずにはいられない
フレーズだということです。
確かにこの言葉、30代のときはよく聞いたような気がします。
『負け犬の遠吠え』が負け犬発生の原因や特徴についての総論であり、
こちらの本は、いわば各論であり実戦編及び『負け犬』の後日談である。
とご本人は後書きで述べています。
1本ずつが短く、おもしろおかしくさらりと読めてしまうのですが、なんとなく
切り口が『負け犬』の時より鈍い、あるいは遠慮がちだと感じてしまうのは、
エッセイの発表場所が、世のお父さんの雑誌である「週刊現代」での連載だ
ということが関係しているのでしょうか。
なにか軽い読み物が欲しい時に、適当かなと思いました。
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『独身術−独身力を高めるお金と生活の技術』
上野やすみ 日科技連出版社 2005年9月刊
上野氏はキャリアカウンセラーの資格も持ち、またシングル問題にも
詳しいFPなので、この本の内容も多岐にわたり、一読すればシングル
にはどんな問題があり、どういった解決策があるか、とりあえず一通り
知ることができます。
逆に言えば、このページ数(約220頁)でシングルの持つ問題の
ほとんどを盛り込んだため、どの項目に関しても表面的な説明に
なっているような印象を受けてしまいますが…。
しかし、問題さえはっきりさせれば、それ以上に必要な部分は、自分で
より詳しく調べていけばいいのですから、これはこれでOKでしょう。
著者のスタンスが非常にポジティブなので、けっこう元気づけられます。
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『結婚がこわい』
香山リカ 講談社 2005年3月刊
この本の結論は
”「結婚」を「足かせ」からはずし、私たちだけの手に取り戻そう”
ということだと、あとがきに書いてありました。
「足かせ」とは結婚問題を難しくしているもののことで、この本では
自分・親・女どうし・国策が取り上げられています。
印象的だったのはこの一文。
”いまや若い世代の多くにとって、結婚は夢でも希望でもなく「脅し」に
なっている。”
結婚が怖くなってしまったのは、いつからなんでしょうね。
私が、気味が悪いと思うのはやはり香山さんと同じく、個人の問題である
はずの結婚問題に、国や社会が口を出してくるということですね。
結婚はあくまで、個人の選択の自由だと思いますが、あまりにも複雑に
なってしまっているので、一度「足かせ」を取り払ってシンプルに
考えてみるのもいいのかもしれません。
結婚に限らず「損をしたくない」という気持ちが強すぎると行動できなく
なるので、そこらへんのバランス感覚も必要なのかしら。
論理的で読みやすい本でした。
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『女たちの単独飛行―中年シングルをどう生きるか』
キャロル・M. アンダーソン、スーザン
スチュアート、平野 和子 (訳)
新曜社 2004年10月
1994年アメリカで出版された本の翻訳です。
いろいろなメディアに現れる、どこか欠陥のある、うちひしがれ孤独な、
満たされないシングル女性という否定的なイメージ。
しかし、実際のシングル女性は似ても似つかぬものであり、そんな
ネガティブなイメージは大衆文化がでっち上げたものであるという考えから、
シングルという生き方を「単独飛行」になぞらえて、その実際の生き方を
分析しながら紹介していきます。
アメリカの話ではありますが、「結婚をして子供を生む」ということが
女性の究極の「夢」であると社会的に植えつけられてきた女性にとって、
シングルで生きるということに不安を感じるのは、日本でも同じですね。
「幸せに生きているシングル」というロールモデルがもっと輩出されること
を望んでやみません。
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『死後まで安心 ひとり暮らし達人術』
吉廣紀代子 三省堂 2004年9月
この本は読者のかずさんが推薦してくれました。
(かずさんのブログはこちら http://plaza.rakuten.co.jp/rhino/ )
よりよいシングルライフには、お金よりもまずは情報のほうが重要です。
その点、この本はいろいろな金融商品の説明から、掃除や料理のコツ、
ペットの話から、葬儀の生前予約まで、細かいところから重要な事柄まで
非常に広範囲な情報を集めたひとり暮らしのためのガイドブックです。
シングルライフに不安を感じている方に、一読をお薦めします。
やっぱり「知」は「力」なんですよね。
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『ひとり暮らし安心手帖―書き込み式』
松原 惇子
NTT出版 2002年12月
実用的な1冊。
シングルライフ講座【災害時の資産管理】の項でも書いたとおり、
資産等のリストアップは大切なこと。
基本的なところはこの本を使ってもいいかもしれません。
松原氏のエッセイと便利な知識の提供を目的としたアドバイス、自分の情報を
書き込めるノート部分、そして情報クリップの4部から成っています。
ただ、自分の情報はここに書き込んであると誰かに伝えておかずに、
他の本と一緒に本棚に並べていては、もしも自分が死んだ時も、そのまま
気づかれずに終わってしまうような気もしますが…。
重要なことを書き込んだなら、その旨表紙にメモでも貼り付けて、例えば
通帳などと一緒に保管しておくほうがいいでしょう。
遺言を作るなら下書き用として使うのもいいかも。
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『わたしのひとり暮らし手帖 安心・快適・健康な毎日にする52のコツ』
岸本葉子 大和書房
2003年9月
エッセイスト岸本葉子氏のひとり暮らしのコツ。
やはり、自分なりのルールを作る、というのが重要なポイントですね。
健康問題、特に入院時の体験に一章を割いているのが、若者向きの
一人暮らし読本とは異なり、40代の筆者らしいと思いました。
ひとり暮らしは大変だけど楽しいこと。
著者の言う『物事を自分で決めて、自分で責任を持つ。「私」を
マネジメントしていく張り合い』が感じられた1冊です。
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『ひとり家族』
文春文庫 松原 惇子 1999年4月
シングル関係の著作が多い松原惇子氏の1冊。
単行本は1993年に出ていますが、これはその文庫本版です。
12年前の著作ですが、シングルに対する世間の本質的な見かたは
変わっていないかも?と改めて思わされました。
ますますシングルが増えてくる時代、本書にあるように
『「家族単位」から「個人単位」の社会へ』と変わっていくことを
切に願いたくなります。
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『ひとり暮らし名人のしあわせ術』
阿部 絢子, 吉沢 久子 講談社SOPHIA
BOOKS 2002年3月
50代の阿部氏、80代の吉沢氏というひとり暮らしの大先輩による
対談集です。
ほんのちよっとした生活のヒントから、日々の気持ちの持ち方、人生観まで、
参考になることがたくさん書かれています。
あとがきで阿部氏が
『これまでのひとり暮らしについては「さみしい」「惨め」「味気ない」
「わびしい」「不幸せ」などの言葉でいい表されてきたが、一生懸命に
ひとり暮らしをしている人たちの代表選手として、いわせてもらえるなら、
負け惜しみなどではなく、そばから見ているより、はるかに楽しく、
気兼ねなく、のんびりと、豊かで幸せ感にあふれた暮らしなのである。』
と書いていますが、
本書に書かれているような気持ちの持ち方、人生観を持っていれば、
生活形態はどうあれ、たしかに豊かで幸せ感にあふれた人生を送れるだろうと
感じました。
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『たった一人の老い支度 実践編』
岡田信子 新潮文庫 2002年8月
執筆時60代の著者の生活実体験から書かれた実用エッセイです。
ひとり暮らしで歳をとるということがどういうことなのか?
その体験がリアルに迫ってきます。
それでも彼女は常にユーモアを忘れず、また「たしかに一旦緩急
あれば誰かと暮らしているほうが安心で便利に違いない。けれども
その安心料は一人暮らしの不便料より高くつくかもしれない」
と言い切ります。
現代は誰でもが一人暮らしになりうる時代。シングルのみならず
多くの人に読んでもらいたい本です。
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『オニババ化する女たち』
三砂ちづる 光文社新書 2004年9月
副題は『女性の身体性を取り戻す』。
友人が「あたしたち、負け犬の次はオニババなんだってさ」と軽口をたたき
ながら貸してくれました。
ベストセラーで、気になってはいたのですが、タイトルの印象から「読んで、
いやな気持ちになったらたまらんなぁ」と少々手に取るのをためらっていた
のです。 でも、せっかく貸してもらった以上はと、読んでみました。
途中、「それはちょっと極端なのでは…?(@_@;)」と思う部分もけっこう
ありましたが、あとがきを読みながら、ちょっと感動している自分を発見。
アマゾンのレビューを見に行ったら、賛否両論ですね。
確かに、この世の中にはいろいろな人がいるにもかかわらず、極端な言葉が多く、
切り捨てられたように感じてしまう人もいるでしょうし、その人の読み方に
よっていろいろに取れる本なのでしょう。
しかし、私は結局、この著者が言いたいのは、「自分の身体にきちんと向き合って、
自分を大切にしよう。そして人を受け止められる存在になろう」ということだと
前向きに解釈しました。
望むらくは、『負け犬の遠吠え』のときのようにタイトルだけが一人歩きしません
ように…。(もう遅いかも?)
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『今日から1年以内に
ベスト・パートナーと結婚する13の方法』
アギー・ジョーダン
著 ハーディング 祥子 訳 春秋社
2001年12月刊
タイトルからして、「いかにも」で、メルマガの”ネタ
”としてで
なければ手にとることもなかったと思います。
ところが、私がタイトルから感じた「結婚にたどり着くための
手練手管」的な印象は、実際に読み始めて、いい意味で裏切られました。
この本は「結婚」を素材とした、目標設定と達成のための本です。
その上、よりよいパートナーシップとはどういうものか、その構築方法
までわかるように書かれています。
それもそのはず、著者の経歴を見るに「大企業の経営トップに計画策定、
目標設定とその達成方法を指南していた経営コンサルタント」とあり
ました。そのビジネス手法を結婚問題に応用して結婚計画セミナーも
開催しているようです。
キャリアを積んだ女性らしく、是が非でも結婚を…、と主張しているわけ
ではなく、
「結婚という形式に疑問を感じている人は数多くいます。
(中略)結婚を望まない人たちに、結婚を無理強いするつもりは毛頭あり
ません。価値がないと思うなら、しないことです。結婚を神聖な結びつき
だと思えないなら足を踏み入れるべきではありません。」
「結婚する理由は人それぞれです。でも100パーセントの自主性を望む
なら、結婚はしないことです。」
と、本人の自主的な選択権を尊重しています。
多少、日本の事情とそぐわない所もありますが、あなたが現在、結婚したいと
望んでいるなら、いろいろなことを改めて考えるためのよい参考書になると
思います。
彼に読ませてみるのも、一案かも?
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『恋愛&結婚出会いのバイブル
本モノの「王子様」の見つけ方』
大安吉日 アーク出版
2004年3月刊
本書で使われている「王子サマ」という単語のイメージが私の中で
定まらず、最初はちょっと戸惑いましたが、「王子サマ」イコール
「最高のパートナー」ということである、と確定させてからはなんとか
抵抗なく読み進むことができました。
前半は成功哲学本の恋愛版?
「幸せな結婚」を成功とするなら、基本的にはビジネスと考え方は同じ
なんですね。
つまり、まずは「行動する」ということです。
後半は出会いのための具体的ノウハウが満載。
結婚相談所・お見合い・ 出会いパーティー・
出会い系サイトまで、
なかなか体験しないとわからない情報を得ることができるでしょう。
ちまたの成功哲学本にありがちな、「本気で願えば必ずかなう!」等の
客観的裏づけのない主張が少々気になりますが、著者の基本的スタンス
には好感が持てます。
あなたが、確信的シングルでないならば、けっこう使える一冊だと
思います。
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『大独身』
清水ちなみ監修 扶桑社 2004年8月刊
「大失恋」等で有名な清水ちなみとOL委員会の「女の一生」
シリーズの新刊。
アンケートとデータ、そして体験談で構成されています。
確かに「OL委員会メンバー」のリアルな声が満載。
みんな頑張っているんだよねー、という感じ。
「独身」と括ってしまっていても、あたり前の事ながらみんな
それぞれ、楽天的な人から、ずいぶん悲観的な人までいろいろです。
ジャンボ宝くじを心の支え(?)にしている人が何人かいて、
そういえば、私も以前はよく買っていたと思い出しました。
なんにしても、生まれてきた以上は人生を楽しみましょうね。
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『なぜか誰も教えない60歳からの幸せの条件
―「家族」にも「蓄え」にも頼らない日常術』
石川 由紀
情報センター出版局 2004年9月
著者の石川氏はいわゆるシングルハラスメントを検証する団体「単身けん
(ひとりで生きるために、単身者の生活権を検証する会)」の代表者です。
この本は1997年に刊行された『ひとり住まいのゆとりライフハンド
ブック』のいわば続編。
実際の生活の細かいところにまで手が届く、さまざまなアイデアが紹介
されており、非常に実用的な本です。
タイトルからもシニア向け、と思われがちですが、もしあなたが「確信的
シングル」もしくは「このままずっとシングルかも…」
と思っているなら、
ぜひ読んでおいてほしい一冊です。
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『ブリジット・ジョーンズの日記』
ヘレン
フィールディング/亀井 よし子 (訳)
ソニーマガジンズ 2001年8月
シングル関係の本にたびたび書名が現れていたし、「シングル女性の
バイブル」というコピーもどこかで目にしたので読んでみました。
正直なところ、前半部はなかなか主人公ブリジットに感情移入できず、
ページが進みませんでしたが、後半に入り、話が動き出してやっと
おもしろくなってきました。
ブリジットの周りの「流行り物」の中に禅や風水まで出てきて、興味深く
思いましたし、作者の少々辛辣な風刺もスパイスになっています。
シングルにありがちな悩みや状況が多く出てきて、確かに都会に生きる
シングルにとってリアル、な小説なのかもしれません。
出版当時、映画も作られたほどの人気だったのですね。
DVDも出ているようなので、機会があればそちらも観てみようと思います。
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『シングルという生き方』
カルメン・アルボルク 細田晴子訳 水声社 2001年12月刊
著者のカルメン・アルボルクという人は文化大臣も務めたスペインの
国会議員。写真をみる限り、けっこう素敵な人です。
フェミニズム関係の本、しかも翻訳なので、この手の本を読みつけて
ない人にはちょっと読みづらいかもしれません。
特に前半は、欧米の女性史に絡めて論説を進めていくので、興味が
ないとちょっと退屈、あやうく途中で投げ出しそうになりましたが、
文中いろいろ出てくる先達の力強い言葉に励まされながら読み進みました。
読み終われば、なぜかしら爽快な読後感。
「凛」として生きていきたい人にお薦めします。
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『元気になる幸せマンション購入術』
小島ひろ美 アスコム 2003年8月刊
著者の小島ひろ美氏は
「女性のための快適住まいづくり研究会」 を主催している人。
いわばシングル女性向マンションのエキスパートというところでしょうか。
内容も非常にわかりやすく、初心者向きに書かれています。
当【シングルライフ講座】でもいろいろ参考にさせてもらいました。
ただ、やはり上記研究会において各不動産会社とのつながりがある
ようなので、基本的に「買いましょう!」というスタンスに立っています。
買うか買わないか迷っている人には適当ではないかも。
くろまるも一度この研究会のマンション購入講座に出たことがありますが、
商売うまいなぁと思いました。(秀逸なビジネスモデルだと言う意味です。)
購入すると決心している人に、お薦めします。
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『新・シングルライフ』
海老坂武 集英社 2000年5月刊
1986年に出された『シングル・ライフ―女と男の解放学』から
14年後に出された、いわば続編。
「シングル」の定義から、「独ハラ」(独身者ハラスメント)への
対処法、シングルライフの核心である「自由」を守るための戦略
そして、現在のシングルの置かれている社会的状況まで、
さすがにシングルライフの第一人者といわれるだけあって、ユーモアも
交え、わかりやすく読みやすく書かれています。
ただ、シングル最大の問題である老年期について、この時点では
著者自身も解決策を見出せないらしく、文章もちょっと歯切れが悪く
なってしまっていますね。
「独ハラ」への防衛策として、こんな言葉も紹介されていました。
『ミルクがたやすく手に入るときに、どうして牛を飼う必要があるの
でしょう?』(S・スミス)
使ってみますか?
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『シングル女性のらくちんマネーライフ』
武田浩美 日本法令 2003年4月刊
本書でモデルケースになっている「田中尚子」さんは、昭和41年生まれ
年収480万円で賃貸マンションで一人暮らしをしている会社員です。
ですから、この尚子さんと同年代、同じようなライフスタイルの人には
とても参考になる1冊だと思います。
著者が現役のファイナンシャルプランナーだということもあり、
尚子さんの現状把握から、各種の見直し、将来のプラン作成と、通常の
FP相談の手順によって本も構成されており、実際のFP相談と
ライフプラン作成の流れをなんとなく知ることもできます。
ただ、発行が昨年(2003年)なので、今年改正された年金法等には
間に合っていません。
マネー本は、最新のものを選ぶことが必須なのですが、それでもこの本は
全体的にわかりやすく、全体の考え方も参考になるので取り上げてみました。
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『 シングル女性の都市空間
』
若林芳樹・神谷浩夫・木下禮子・由井義通・矢野桂司 編著
大明堂 2002年3月刊
文部科学省の補助金を受けて研究・刊行された学術書です。
普通の本屋さんでは手に入りにくいかも?
Amazonでも現在在庫切れでした。
地理学の専門的な部分はよくわかりませんので、全体をざっと斜め読み
してから、興味のある部分だけ拾い読みしました。
単身世帯のシングル女性は東京区部の中でも西南部(目黒、太田、世田谷、渋谷、中野、杉並の6区)に多く住んでいるとか、就業率や、所得額による居住地域の分布であるとか、マスコミで報じられるような現象をデータ分析
により裏付けし、検証していきます。
もっとも目を引かれたのは、東京近郊でもっとも女性のひとり暮らしの
割合が高いという場所。(本書内のコラムでも触れられています。)
それは都心から遠く離れた神奈川県箱根町でした。
つまり、宿の仲居さんとして住み込みで働いているということ。
なんだかいろいろ想像させられて、厳しい現実を見せられたような
気がしました。
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『 OL定年物語 』
松原惇子 PHP研究所 1994年2月刊
定年を迎えたOL、ではなく定年も視野に入ってきた40代半ばの
OL(この語もだいぶ死語に近づいてきていますが)をモデルにした
小説です。
働く女性の増加とともに、定年を迎える方も増えてきましたね。
そのうち、女性でも定年まで働くというのはあたり前のことに
なると思います。
なんにしても、長く勤め上げるというのは大変なことですね。
くろまるは昨年、定年退職される職場の先輩(女性)の送別会に
出席して、その在職年数の長さ(38年!)に、ご本人以上に感慨を
抱いてしまいました。
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『結婚の条件』
小倉千加子 朝日新聞社 2003年11月刊
以前ご紹介した『負け犬の遠吠え』と同時期の刊行ゆえか、
2冊セットで語られることが多かった本。
最初評論集かと思って読み進んでいたら、エッセイ集だったのですね。
女性にとって「結婚」は究極のビジネスだということらしいです。
しかし、ビジネスとしてはリスクが大き過ぎやしませんか…。
そういう意味ではずいぶん前に読んだ、山田昌弘(パラサイトシングル
という語の発案者)の『家族というリスク』に通じるものを感じました。
なかなか結婚率を上げるのは難しそうですね。
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『
ひとりで暮らす ひとりで生きる 』
上坂冬子 講談社α文庫 1993年9月刊
ノンフィクション作家上坂冬子氏のシングルライフに関するエッセイ集。
あとがきに、結婚祝の色紙に胸の奥の人生観をと頼まれて、ついうっかり
「あてになるのは 自分だけ」と書いてしまったという失敗談が披露されて
いますが、「個」を生きてきた著者の面目躍如というところでしょうか。
文庫版は1993年の発行、それに先立つ単行本は1991年の刊行と
いうことですが、今読んでみてもそれほど時代の相違は感じられません。
本文中の、『老若男女を問わず通用する幸せの条件とは、自分の納得いく
人生を思うままに選択できることであろう。そのためには、いつでも
どこでも珍重される実力が前提条件になる。』という一文に深く頷いて
しまったくろまるでした。
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『 ひとりで生きるためのポジティブ・シンキング』
ベラ
ペイファー / 藤野 邦夫 訳
講談社プラスアルファ文庫 2001年11月刊
発行が2001年、今ではほとんど誰も言わなくなった「ポジティブ
シンキング」全盛期?ということも関係があるのか、読んでいて何となく
違和感を覚えました。
まず、頭からシングルの人はネガティブで、世をはかなんでいるという
前提で書かれているようです。「ポジティブシンキング」を標榜して
いながら、これではなんだか逆効果では?
それでも別離の乗り切り方等、なかなか参考になることもありました。
妙な違和感を抱えながら最後まで読み進み、あとがきまできて、
はたと膝を打ったのは、著者が『この本はもちろん、シングルの男性にも
女性にも通用するが、このなかでわたしが「あなた」とよぶのは、原則
として男性のつもりである』と書いていたからです。
つまり、男性向けってことね。
以前このコーナーで取り上げた「ひとり暮らしの人生設計」のなかにも
同じシングルでも男性と女性ではずいぶん違うように書いてありましたが
男性向けの本書は、私たち女性にはすでにわかりきったようなことを
懇切丁寧に説いていきます。
「シングル」という状態に違和感や後ろめたさ(つまりネガティブな
イメージ)を持つ人なら、一度読んでみてもいいかもしれません。
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『男が知らない「おひとりさま」マーケット』
牛窪恵/おひとりさま向上委員会
日本経済新聞社 2004年4月刊
うちのメルマガ☆これで安心!Happyシングルライフ」13号の
「気になるメディア」でもちょっとご紹介した、ジャーナリストの
故岩下久美子さんの提唱した「おひとりさま」という考え方。
この「おひとりさま」を潜在マーケットとしてとらえ、彼女たちの取材を
通して、彼女たちの実態や、彼女たちの心をとらえる商品・サービスづくり
のヒントを提供している、いわばマーケティング本です。
とはいえ、四角四面の仕事本ではなく、いろいろな「おひとりさま」の
具体的な生活も紹介してあり、非常に興味深く、おもしろく読むことが
できました。
また、今後のくろまるの仕事上でも参考になる記載が多く、1500円という
価格にお得感を持ちました。
この本の元となった故岩下久美子さんの単行本「おひとりさま」(中央公論社)は、現在絶版となっていますが、まだ出版年次がそれほど古くないので、
アマゾンの中古本市場やブックオフ等でも比較的簡単に手に入れられる
ようですし、公共の図書館等にも備えてあることが多いと思います。
ご一読をおすすめします。
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『40歳で遺言状を書く!
』
福沢恵子 オレンジページ 2004年4月刊
「遺言状」と聞いて眉をひそめる人がいらっしゃるかもしれませんね。
「まだまだ早いわ」と考える方が大半でしょうか。
でもやはり、家族のいる人よりは、一人暮らしの人のほうがやはり関心度
そしては必要度は高いものなのでしょうね。
ちなみにくろまるは遺言状は誰にとっても必要なものだと考えています。
著者の主張は「遺された人ではなく自分のための遺言状」です。
遺言状を書く前に、自分の人生や生き方を整理してみることを提案していますが、これはとりもなおさず「自分自身の棚卸」。
現在の年齢に関係なく、なにか思い悩むことがある人、自分を探しあぐねている人にお勧めしたい内容です。
そのためのワークシート(「人生の残り時間があと1日だったら、何をする?」
「自分が大切にしたいこと」等)も用意されており、実用的な1冊です。
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『 王子さまを40歳まで待ってみた
』
催馬楽つゆ子
ソニーマガジンズ 2004年2月刊
ルポルタージュと謳ってありますが、短編小説集のような感覚で読みました。
登場人物のほとんどが、どこかしら不器用で、なんとなく哀しく、
読んでスッキリするといった内容ではありませんでした。
それはとりもなおさず、”現実 ”というものがそういうものだから
なのかもしれませんね。
今現在、恋愛に悩んでいる人には参考になるのかも?
ところで、この本に載っている国のデータによれば、2000年の40代男女の
未婚率は47.9%!!
この数字はくろまるの想像をはるかに超えていました。
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『オトナの女のマネーBOOK』
にちぶんMOOK 日本文芸社 2004年4月刊
シングル関係の本のご紹介というよりは、お金の入門本の紹介、
加えて私事のお知らせになってしまいます。 (^^ゞ
くろまるは上記ムック本にコメントを提供いたしました。
(掲載場所は82頁、負け犬の経済学の項)
上記でもご紹介した酒井淳子著『負け犬の遠吠え』がベストセラーに
なったおかげで、にわかにシングルが注目されはじめ、サイト上で
FPとして「シングルライフサポート」を看板に掲げている私の
ところにも、ぽつぽつ取材依頼が来るようになったのです。
有名人のインタビューから経済占いまで内容は盛りだくさん。
初心者向けにわかりやすく書かれていて、一通り読めば、お金の基礎は
身につけられるのではと思います。
といっても、このページ数(112頁)で具体的な、例えば細かな運用方法
といったことまで盛り込むのは無理な話。
あくまでも「入門編」として読んでいただきたいムックです。
しかし、「経済コンシャスな女性」って言葉は初めて聞きましたねぇ。
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『「ひとり暮らし」の人生設計
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岸本葉子・横田濱夫 新潮OH文庫 2000年12月刊
岸本葉子と横田濱夫、ふたりシングル生活者の往復書簡という形態で
まとめられた本です。
さすがに人気のエッセイストが書いているだけに読みやすく、楽しく
読み終えることができました。
岸本氏と同じく、わたしも他の女性シングルの生活はなんとなく
想像できますが、男性のシングル生活ってよくわからなかった(というか
考えたことない)ので、横田氏の生活ぶりは参考に(何の?)なりました。
シングルが遭遇しそうな問題は、だいたいさらってあるので軽いノリの
読み物の割には、ヒントになることが多いです。
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『負け犬の遠吠え』
酒井順子 講談社 2003年10月刊
酒井順子のエッセイは結構好きだったので、以前にも
『たのしいわるくち』等、何冊か読んでいます。
鋭い観察をユーモアに包んで表現する、相変わらずの穿った物言いに
ニヤニヤしながら読み終えました。
この「負け犬」という言葉があまりにセンセーショナルだったので
言葉だけが勝手に一人歩きしている感がありますね。
本のタイトルとしては大成功でしょう。
この言葉に過敏に反応して、読んでいないのに、なにか怒っている
人も多いようですが。
ユーモアたっぷりの読みやすいエッセイでさらりと読めてしまいますが、
内容はとても深いと思います。
読み手によっていろいろな問題提起に気づかされるようで、ベストセラーに
なったこと、また各所で負け犬論争が起こっているのもうなずけます。
”人生という長い長−い暇な時間を、どのように使おうとも差別されない
世の中を望む私。”(本文より)
結局、勝ち負けはイコール幸・不幸ではありえず、どうでもいいように
思えました。
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『シングル化する日本』
伊田広行 洋泉社 2003年4月刊
著者の伊田広行は大阪経済大学の助教授で
ジェンダー論では、けっこう有名な方らしいです。
従来の ”父親と母親と子供2人”のモデル世帯だけ想定していれば
いい時代ではなく、家族関係が多様化した現在においては「個」を
大切にした視点で枠組みを変えていく必要がある。
「個」を大切にするということは、家族を否定するものではないが、
基本単位を「家族」におくのではなく、個人がきちんと「個」として
自立した上で、家族を作るという関係が大切である。
といった主張は、当サイトのスタンスとも重なる部分が多く
客観的データも多く載せられており、参考になりました。
”シングル単位”の発想を皆が持つようになれば、
いま巷で話題になっている「負け犬論争」なんかもなくなるのでは?
関係ない話ですが、参考文献欄に美輪明宏著『強く生きるために』が
入っていたので、少しだけ著者に親近感を抱いてしまいました。(笑)
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