パラサイト女性優雅な生活遠く
(日本経済新聞・夕刊 2004年12月1日)


【見出し】
低収入、独立できず 頼りの親のスネも細る

【リード】
親元暮らしでぜいたくざんまい。こんな優雅な印象があったパラサイト
女性に異変が起きている。(財)家計経済研究所が発表した「消費生活に
関するパネル調査」によると、新たなパラサイトシングルは収入不足で
独立できない「やむなし派」。かつての「優雅派」も親の収入減と介護
不安にさらされている。(坂本研究員報告)


【記事概要】

調査は20〜30代の女性の生活を1993年から毎年追跡。

1998年に25歳〜28歳だったパラサイト女性と、2003年に同年齢だった
同様の女性を比較すると、正社員として働いている人の割合が69%から
59%に落ち込み、平均年収も238万円から225万円へと下がった。

彼女達の総支出に占める生活費の比率も上昇。5年前には19%だった
のに、今の女性は23%。
逆に自由に使えるお金は58%から48%へと10ポイントも下がった。
ニューパラサイト女性はけっして裕福ではない。

かつてのパラサイトシングルも今も優雅な生活を続けているわけではない。
2003年に30〜40歳の同居未婚女性の就業形態、年収を本人の10年前
と比べると、年収は多少上昇しているが、正社員は83%から63%に
減っている。
親と別居している同年代の独身女性と比較するとパラサイト女性の経済
基盤の弱さが目立つ。

生活が苦しくなったのは、彼女達の就業状況だけではない。これまで
頼りにしてきた親たちの収入が減っているのだ。
30代の女性は、親が定年に伴い再就職あるいは離職するため、収入が
急減する。

こうした経済的な厳しさに加え、30代パラサイト女性を襲っているの
が精神的な負担感だ。

結婚に際し、障害となる問題として「親に経済的援助をする」「親の
世話をする」と答えた人の割合は30代後半に入る頃から増加。
親と同居する未婚者の場合、ほかに親の面倒を見る兄弟姉妹がいないか、
これまで親に支援してもらった手前、結婚したからと言って自分勝手に
振舞えないとの思いが強いのかもしれない。

自活はできるが、海外旅行等の贅沢をするために親と同居するという
選択はすでに過去のものになっている。

不況による就業環境の悪化から、親が子供を支援する期間は延びている。
ただ、今後は親世代の経済力が低下し、支援期間が短くなることも予想
される。
支援関係が逆転する時期が来たとき、果たして子が親を支えられるだ
ろうかという問題が浮上している。

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一時は、パラサイトシングル=独身貴族(特権階級)的な扱いで、
世間の批判を浴びたこともありましたが、社会の状況が変化して
そうそう安穏ともしていられなくなったということのようですね。

以前も書きましたが、シングルの本棚でご紹介した本「大独身」の中
にも、「仕事がなくお金がないので親元から出られない」と書いている人が
目立ちました。

「これからどうしよう」と不安な人、悩んでいるだけでは、前に進めません。
クリスマスやお正月、せっかく家族が集まる機会が多いので、ちょっと
話題に出して(明るくね!)あなたと親御さんの今後の方針を話し合っておいた
方がよいのではと思います。(お節介ながら…)

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